大学院でマンガ学問 学習院や東京芸大が専攻開設へ

2007年11月17日  朝日新聞
 マンガやアニメを教える大学、大学院が来春、相次ぎ誕生する。学習院は、大学院にマンガや映像の文化的意味を研究する専攻を設けることを決め、17日に説明会を開いた。東京芸術大学も大学院にアニメ専攻を加える予定だ。日本の文化を語るのに、マンガやアニメは欠かせない、という認識があるようだ。

 17日、学習院で、大学院に来春開設される「身体表象文化学専攻」の入試説明会があった。映像・舞台・マンガとアニメが研究対象。マンガ担当教授に内定しているマンガコラムニストの夏目房之介さん(57)が、講演した。「僕が大学生のとき、大学でマンガを講じるなんて考えられなかった。ましてや自分が先生になるなんて」

 なぜ、大学院でマンガを学問するのか。日本のマンガは、文化として世界に認められる基礎ができており、産業としても大きい。「マンガ抜きの表象芸術を論じるのは非現実的」と、中条省平・文学部教授。編集者などの人材育成も目指す。

 東京芸大も大学院映像研究科にアニメーション専攻を加える予定。文部科学省によると、大学院では、大阪電気通信大学大学院(今年度)が、第1号だ。

 学部では、名古屋造形芸術大がマンガクラスを設ける。人気漫画家の浦沢直樹さん、ビッグコミックスピリッツ元編集長の長崎尚志さんを客員教授に招く。

 入試広報部長の小林亮介教授は、欧州の美術館を訪ねるたび、若い世代の作品に日本のマンガやアニメの影響を感じるという。「私も最初はどうかと考えましたが、海外のアートでそうした表現が出始めている」

 少子化のなか、「京都精華大の成功に刺激されて増えた」(河合塾)面もあるようだ。「マンガ」「アニメ」の学部学科に、「コンテンツ」などの名前の学部等で教えている大学を加えると、既に15大学くらいある。

 最初が、00年にマンガ学科をつくった京都精華大。06年に学部に昇格。今年度入試でも、人気のコースは実質倍率が15倍を超えた。韓国、中国などから留学生も多い。

 もっとも、実際の描き手になる道は厳しい。

 米国のアニメーター労組の組合員だった浜野保樹・東大大学院教授(メディア論)は「アートと一緒でリスキーな世界。大学では業界の歴史やバックグラウンドなど技術以外のことも教え、進む道を考えさせるべきだ」という。

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