第10問&第11問「志望校選び」

2007年9/28号、ビッグコミックスペリオール「お受験の星」第10話は「志望校選びで大切なのは?」、そして続いて10月12日号第11話では「志望校を決めるのは誰?」と「志望校選び」をテーマに話が展開していきます。

志望校がなければ頑張りも期待できない。でも、子供じゃまともに志望校は決められない。やっぱり親が主導で・・・・。父は志望校選びに一人で躍起になり、子供は置いてきぼり。「わしは、おとんのペットやないでーー!」その言葉にハッとする。「お受験の星」の連載は、2話で志望校選びの話に展開していきます。

現状の志望校選びはほとんどの場合、大学への合格実績を中心に決められているのが実際のところでしょう。そして、そんなんじゃダメだ!という声もよく聞きます。

ただ学園祭に行っても、運動会を見ても、偏差値が高い学校の催し物は生徒の自主性が感じられ、雰囲気もなんだかイイと思えてくるのも実際のところでしょう。すなわち大学実績がイイ学校がやっぱりイイと思えてしまう・・・・そこにそれほどウソも見栄もないとストロングは思うのです。学園祭や運動会や学校見学に行けば、みんな「いいなあ~」と思うのもこれまた本当のところでしょう。

よく子供に志望校を決めさせないとモチベーションが上がらない、本当にやる気にならないといわれます。だから親が勝手に決めちゃあダメと。確かにそのとおりなんです。

ただ、これまでの経験上、子供が「僕は○○中学に行きたいんだ!」と自分自身が心から思っている学校というのも、実は親がその前から誘導して導いている場合が多かった。もちろん自ら自身で決めた子供もいるわけですが、12年間生きてきた中で親が誘導して、結果的に「僕は○○中学に行きたいんだ!」となっている場合がほとんどだということです。

つまり、これは親の価値観が子供に受け継がれていくということだとストロングは理解しています。そして、それは決して悪いことではない。

「なんで勉強しないといけないの?」子供の素朴な疑問に親は今までの人生経験を元に全力で答えないといけません。なぜ勉強したほうがいいのか。とてつもなく大きな難しいテーマですが、親は自分の言葉で、自分の経験を元に逃げずに話す。

よく「勉強していればこれからの人生の選択肢が増えるよ!」という言い方をします。確かにそうなんです。勉強していれば人生の選択肢は増える。20歳になって突然医者になりたい!と思っても、そこからはなかなか医者になることはできません。100%無理ということはないですが、やっぱり絶望的でしょう。
その意味で小さいころから勉強すれば人生の選択肢は増えるというのは確か。

でも、それは子供には伝わらない・・・・・・・でしょう。

「人生の選択肢」その意味さえわからない、実感できないのではないでしょうか。
だから、無理やり勉強させておく。それも選択肢の1つです。大変ですけどね、付き合うのが。

子供に対して「人生の選択肢」レベルの話で止まっていて、それで「子供がわかってくれない・・・」というのは、それは親の怠慢です。そんなもんじゃ子供は説得できません。


「人生の選択肢」とはなに? 

選択肢が増えたらどうなる? 

親であるあなたはその選択肢をたくさん持っていたのか? 

もっていないならなぜ持たなかったのか? 持たなければなぜダメなのか?

もっていたらいいのか? なにがいいのか? 


親が簡単に使う「勉強していたら人生の選択肢が増える」という言葉をもっともっと掘り下げていくと、もっともっといろんな問いが自らに発せられます。まずは親がその問いを自分の人生に問いかけて掘り下げて考えてみる。その上で子供に話す。話していたら詰まることもあると思うのです。親は大人は詰まったら、なんとなく答えて逃げたりします。ガキが相手ですから、言い逃れも、煙にまくのもお茶の子サイサイ。そこで親が逃げたらやっぱり子供は気づくわけです。

「なんや答えられんやないか」と。その場で気づかなくても、時間が経過すれば必ず気づく。その状態でいくら話しても、「ほっといてくれ!」となるでしょう。

なので、まずは親が自分の人生を振り返って、どうだったのかを考える作業がこの場合最も重要になってくるわけです。

そして、その場面で最初に言った親の価値観の問題が出てくる。

たとえば「勉強しているとイイ生活ができる」と子供に言ったとしましょう。その場では子供も納得するかもしれない。しかし、そこで親の持っている「イイ生活とはどういう生活か」を伝えるのが親の価値観の部分です。

単に「イイ生活」といえば、物質的な、モノをイメージする子供だって多いのです。物質的に恵まれた生活だけを指して親が「イイ生活」と言っているなら、それはそれでいいんです。でも、親のイメージする「イイ生活」と子供が思っている「イイ生活」のイメージが違っていると、受験を迎えて、受験が終わってから大変な行き違いが生じてきます。

高校生になって実はお互いイメージしていたものが違っていたなんてことになれば、それはもう・・・・・

勉強をすれば本当に人生の選択肢は増えるんでしょうか?
ピアノや野球にガキの頃からひたすら打ち込んで勉強なんかしなかった子供は人生の選択肢が減るんでしょうか? 
ピアノや野球を通じて人生の選択肢が増えることは、人生がより見えてくることはないんでしょうか?
 

親の方にはしっかり考えてほしい問題です。

ストロングにはストロングの考え方があります。でも、それを書いたところで意味はないでしょう。ストロングはストロングの今までの育った環境や今までの人生を踏まえたうえでストロングが思う価値観を、志望校を伝えていくでしょう。その考え方は間違っているのかもしれません。ストロングの育った、歩んできた人生あるなら、その結論に行き着くのは当たり前のことなのかもしれません。この問題は善悪や是非の問題ではなく、親がどう考えるかの問題なのです。だから、他人の価値観や考えや理屈を聞いても参考になりません。だって育った環境も歩んできた人生も違うんですから。

さあ、子供に話しましょう。その前にあなたの人生を振り返って、深く掘り下げて考えて、自問自答してみてください。ご主人、奥さんやご両親と話ができるなら、話し合ってみましょう。話すことで確認することができるかもしれません。

ストロングは『10の鉄則』を販売していますが、10個の鉄則のうち、ここに書いたことを「鉄則1」としています。なによりもまず一番最初に考えないといけないことだからです。
 

ストロング宮迫 中学受験・高校受験の親技

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