第8問「偏差値は模試によって変わるか?」
| 2007年8/24号、ビッグコミックスペリオール「お受験の星」第8話のテーマは「偏差値は模試によって変わるか?」 |
偏差値37だった勇太の偏差値が一気に49に急上昇。喜ぶ春来親子だが、塾の先生の企み?に気づき、先生にねじ込むことに・・・・・という展開で、「偏差値は模試によって変わるのか?」を主題に話は進んでいきます。
模試によって偏差値が変わるのか?と問われれば当然変わってきます。母体も違うし、問題の難易度も違うわけですから当然といえば当然。よく言われるのが中学受験と高校受験の比較ですね。
高校受験の場合は、中学生のほぼ全員が受験しますから、母体は「全中3生」となるのに対し、中学受験は地域によってずいぶん開きがありますが、首都圏や関西圏では4人に一人とか5人に一人が受験すると言われますから20%として全小6生の「5分の一」が母体になります。中学受験をする層は、一般的に比較的意識が高い層と言われますから、誤解を恐れずに思い切って言うと、上位20%の層が母体となるわけです(もちろんいろんな方がいるわけですが・・・)。
つまり、極端な言い方をすれば、
高校受験「母体は学年全体」 VS 中学受験「母体は学年の上位20%」
となります。そこでいわゆる偏差値について、中学受験で示される偏差値にプラス10をすると、高校受験の偏差値に該当するなんていわれているわけですね。中学受験で偏差値45なら高校受験では55に該当する・・・・・まあ、偏差値を10プラスするのが妥当かどうか別にして、母体が違えば、それくらい偏差値の違いがあると言えるということですね。
大学受験を経験された方であれば、駿台、代々木、河合、進研ゼミなどの模試で偏差値の出方が変わったりしたことがあると思いますが、それに置き換えて考えたらわかりやすいですね。母体が変わり、問題のレベルが変わると、偏差値は違ってくるんだと。
模試が変わって偏差値が上がった! 子供というのは、模試が違うとかをあまり意識せず、上がったことを喜びます。それでモチベーションが上がり、さらに頑張れるなら、大いにこの数字のマジックは親が使うべきだとストロングは思います。
まあ、上司層の子供で「あの模試は偏差値が高く出るんだ!!」と親から吹き込まれた「事実」を知ったかぶりで言いふらすガキもいたりして、親の目論見どおり数字のマジックを使えなかったりするのですが・・・・
話はぜんぜん変わりますが、2007年の今年からプロ野球ではセリーグ・パリーグとも一番勝った1位のチームが優勝とせず、6チーム中3位までに入ったチームで改めて優勝決定戦をするというシステムを取り入れました。野球を話をしたいのではないですから、野球が嫌いな人ももう少しお付き合いください。
すでにパリーグではこの3チームによる改めての優勝決定戦を行っていましたが、今年からセリーグもそれに習ってはじめました。
何が言いたいか?
シーズンを通して、6チーム中、1つのチームだけが優勝とすると、シーズンの終盤にはたいてい順位が確定して、どっちかというと最後は消化試合になってしまうんです。
ところが、3位までならさらに優勝の可能性があるよ!というまさに邪道というべきシステムを取り入れた今年、セリーグ・パリーグともに、、シーズンの終了間際までそれはそれは接戦になって近年まれにみるおもしろいデッドヒートの展開になっているんです。
1位じゃなければダメ!つまり6分の一の可能性だと終盤だれるのに、3位までならOK!つまり2分の1まではイイとなると俄然頑張れる・・・
結果的にやっている本人もおもしろい!見ているほうもおもしろい!ヒヤヒヤする!ドキドキする!この緊張感のある戦いをしているからやっている最中にもっと伸びる!!伸びたらもっと頑張る!こういうイイ循環がハードルを下げたら出てくるわけですね。
もちろん、ハードルを下げるときに、気をつけてやっていかないといけません。ハードルが下がるというのはモチベーションの低下の原因になりますから。
そこからスタートして戦いに入っていくと、すごいデッドヒートになって結果的に伸びていくという現象も出てくる。今年のプロ野球は非常に家庭での勉強の際に非常に参考になるのではないでしょうか。
受ける模試を変えて、母体を変えて偏差値がよく出るという数字のマジックをうまく使えば、子供をデッドヒートの戦いに引き込める。ストロングはそう思っています。「お受験の星」を参考にぜひ考えてみてください。この手法は模試だけでなく、普段の勉強にも使うことができますからね。
ストロング宮迫 中学受験・高校受験の親技