第5問「親のスタンスはどう考えるべきか?」

2007年7/13号、ビッグコミックスペリオール「お受験の星」 第5話のテーマは「親のスタンスはどう考えるべきか?」

内容の詳細は「ビッグコミックスペリオール」をご覧いただくとして、「お受験の星」第5問「親のスタンスはどう考えるべきか?」を読んでの雑感を書きます。

中学受験に限らず、入試は子供が一人で受けに行く戦いなわけですが、中学受験において、一人で戦いに行くまでの過程で周りの協力は必要不可欠です。勉強はもとより、塾への送り迎えや弁当が必要な塾だってあります。

また、公立の小学校で教えてもらうよりもはるかにレベルの高い、かつ大量の勉強をこなしていく必要があります。

目の前にはるかに高いハードルを示されて、よーーし!やってやろう!と思う子どもは少ないものです。いや、みんな、どの子供も一度は思うんです、「やってやろうって!でも、その思いが続かないんですよね。だから、周りは時にはお尻をたたき、激励し、褒め、叱りをするわけです。

また、中学受験の対応塾では、能力別クラス編成を行い、テスト結果によって、クラスを上げたり下げたりします。中には、クラスの中で成績順で座席が決まる塾もあります。これはとてつもない高いハードルを乗り越えていく上で、子供たちに1つの動機を与え、やる気を起こさせるために使っている手法です。

クラスが上げればうれしいし、下がれば悔しい。その人間の持つ原子的な、誰もが持つ感情を揺り動かすための1つの手段が能力別のクラス編成と言っていいでしょう。

ただし、1つの手段や手法がすべての子供にうまく作用するかどうかというのは、また別の問題です。塾は、特に大手塾は、毎年子供たちを受験に送り出すわけですが、何年もそれを行っていくと、中学受験に合格するために必要なものというのがなにかがわかってきて、それを最大公約数としてまとめたのが大手塾のカリキュラムであり、テキストであり、テストのシステムという手法なんですね。この手法がうまく作用する子供も当然いますし、一方でうまく作用しない子供も中にはいます。

そのとき、「ウチの子がダメなんだ」と思う親の方が結構いらっしゃる。でも、本当にそうだろうか?ということなんです。

塾は、特に集団指導の塾は、合格するための最大公約数を子供たちに投げかけます、1つの手法として。それに合わなかったからといって、子供がダメとはならない。

塾の手法が合わなかった。これが大事な1つの考え方ですね。

「お受験の星」では、遅れてスタートした勇太が大手進学塾を退塾するわけですが、小4または小5から一定のカリキュラムで進めている大手進学塾に特に準備ナシで臨むとすれば、相当の覚悟がいるし、付いていけなくて当然です。だって、正規に小4や小5からきっちりスタートしても、キツイわけですから。それは子供がダメなのではなく、スタートが悪かったと言えるわけです。

話が随分それました。今回は親のスタンスの話でした。

最大公約数の手法が我が子にうまく作用しないからといって、ダメではないという認識をしっかり持っていただきたいと思います。もちろん、では、最大公約数の手法が作用しないなら、他にどんな手法が我が子に合っているのかを探さなければなりません。

お受験の星の勇太はわらをもすがる気持ちでオンボロ塾の「迷える子羊塾」に舵を取ろうとしています。そして、基礎学力の確認から入りました。最大公約数の手法は、たいていは子供にとって不必要な内容も入ってきますから、子供の現状を見て、余分なものは切り捨てて、絶対不可欠なものから手をつけるのは、遅れてスタートしたものにとって、絶対必要なことでしょう。

大事なのは、遅れてスタートした子供や勇太のように大手進学塾で偏差値37という数字を叩き出した子供には、最大公約数のうち、

「その子供」にとって必要なものを抜き出してやらせることは必要不可欠な作戦です。

それを個別指導に求める方もいれば、集団指導塾の先生に求める方もいる。問題なのは、それを求めているのか?ということ。

ただ成績を上げてください!と頼むではなく、頼むからには家庭での責任もあわせて先生に約束し、家庭での課題をきっちりとやる。それで先生に頼むから塾の先生だって本気になるわけです。本気でやらないと中学受験は難しい。遅れてスタートするものはなお難しい。それ相応の覚悟がいるというのは、そういう意味です。流行に乗って中学受験をするのは問題ではありません。問題なのは、スタートしたあとなのですから。

ストロング宮迫 中学受験の手引き

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